2025.03.12
『問題行動』ではなく『問題解決行動』⭐キャナップ犬のようちえん

一般的によく使われる「問題行動」という言葉。
例えば、
- 不適切な場所での排泄
- 来客への吠え
- 散歩中に他の犬に飛びかかる
- ブラッシング中に噛む
こうした行動に悩んだ経験がある方も多いでしょう。
そして、「うちの子が(人にとっての)問題行動をしている」と捉えていませんか?
実は、犬は飼い主さまを困らせようと思って行動しているわけではありません。
むしろ、犬自身にとって不都合な状況を解決しようとしているだけなのです。
「問題解決行動」とは
例えば、ブラッシング中に噛んでしまう犬の場合。
ブラシが近づく →(ブラシや人の手を)噛む → ブラシがなくなる(または一時的にブラッシングが止まる)
この流れを繰り返すことで、「噛めばブラシを避けられる」と学習してしまいます。
つまり、「ブラシが当たる=不快」という状況を、自分で解決するために噛むという行動を取っているのです。
問題解決行動を解決する方法
犬の「問題解決行動」をより良い形に変えるためには、大きく分けて2つの方法があります。
1.問題解決行動が起こらない環境を用意する
無理に押さえつけず、犬がリラックスできる環境でブラッシングをする。
苦手な道具を変えてみるなど、環境の工夫も有効です。
2.犬にとっても飼い主さまにとっても、より良い解決方法を教える
例えば、ブラッシング中に大好きなおやつを与えて「ブラシ=良いこと」と関連づけたり、少しずつ慣らしてストレスを軽減する方法があります。
また、噛むのではなく「舐める」や「顔を背ける」など、よりソフトな行動をしたときにブラッシングを中断することで、人にとって被害のない方法で意思を伝えられるように導いてあげましょう。
叱る・罰を与えるのは逆効果
決して、叱ったり罰を与えたりしないでください。
犬にとって、目の前の問題がさらに大きくなり、より強く噛むようになるなど、行動が悪化する可能性があります。
「なぜこの行動をするのか?」を理解しよう
大切なのは、犬が安心して問題を解決できる方法を一緒に見つけること。
愛犬とより良い関係を築くために、ぜひ「問題行動」ではなく「問題解決行動」という視点で向き合ってみてください。