2025.07.15
パピートレーニングで大事なこと⭐キャナップ犬のようちえん

子犬を迎え入れて、「この子と幸せなドッグライフを送りたい」と願う飼い主さまは多いと思います。
そのために「信頼関係を築かないと」「ちゃんとしつけをしなきゃ」「言うことを聞く子に育てなきゃ」と、頑張ってしまう方も少なくありません。
でも、子犬期だからこそ大切にしたいのは、その子にとって“嬉しい・楽しい経験”をたくさん積むこと。
そして、望ましい行動だけが自然と起きるような環境をつくってあげることなのです。
甘噛みも“理由”がある
たとえば、多くの飼い主さまが悩まれる「甘噛み」。
「噛まないようにしつけないと」と考える前に、まずは**「なぜ噛むのか?」という理由を探ること**がとても大切です。
甘噛みの理由としてよく言われるのは──
- 愛情表現や甘えたい気持ち
- 遊び・構ってほしいという欲求
- 歯の生え変わりによるムズムズ感
- 好奇心や確認行動
- 退屈やストレス
- 本能的な欲求 など
言葉で理由を聞くことはできませんが、行動の前後を観察することで、犬なりの“伝え方”が見えてくることがあります。
たとえば、こんなケース
飼い主さんがくつろいでいて、立ち上がってトイレなどに行こうとしたとき。
足元にいた愛犬が「ガブッ」とかかとを甘噛みしてくる…。
その瞬間、「痛っ!」と声を上げて振り返り、愛犬を手で引き離したとします。
実はこれ、犬にとっては「噛んだら飼い主さんが自分に注目してくれた!」というポジティブな体験になってしまうことがあります。
そうすると、同じ状況になるたびにまた噛むという行動が繰り返されるかもしれません。
対応は“その子にとってのベスト”を探すこと
では、どう対応するのが正解かというと──
実はそれは犬の性格や行動傾向、そして飼い主さんの暮らし方によって変わります。
たとえば、
「普段から飼い主さんとたっぷり触れ合っていれば、甘噛みが減る」というタイプの子であれば、
日頃からスキンシップや遊びの時間を充実させることが、その子にとって一番幸せな対応になるかもしれません。
絆は“つくるもの”ではなく、“育まれていくもの”
こうした日常の積み重ねの中で、信頼や安心感は少しずつ育っていきます。
いわゆる「絆」は、何か特別なことをして“作る”ものではなく、
気づけば自然と“できている”もの。
だからこそ、パピートレーニングは難しく考えすぎず、
「この子が嬉しいって思える時間や環境ってなんだろう?」と、犬の目線に立って考えてあげることから始めてみてください。