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2025.08.13

やめてほしいのに、なぜ繰り返すのか? ⭐キャナップ犬のようちえん

やめてほしいのに、なぜ繰り返すのか? ⭐キャナップ犬のようちえん

 

「また飛びついてきた…」「なんで吠えるのをやめてくれないの?」

そんな日々の小さな悩み、実は犬の性格やワガママのせいではありません。

犬がその行動を選びたくなる“ちゃんとした理由”があるのです。

 

犬が「やめてほしい行動」を続ける理由

 

犬も人も、「より早く、より強く、より大きなメリットを得られる行動」を選びます。

たとえば人間の場合、勉強やダイエットは結果が出るまで時間がかかるため、継続が難しいですよね。

 それよりも、スマホを触ったりお菓子を食べたりする方が即座に満足する結果を得られるため、選択してしまいます。

 

犬の場合も同じです。

飼い主さまからの声かけや触れ合いを求めるとき、足元で静かに座って待つよりも、飛びついたり吠えたりしたほうが、はるかに早く気づいてもらえます。

そして飼い主さま側も「やめてほしい」と思う行動ほど、つい即座に反応してしまいがち。

このやり取りが、望ましくない行動を強化してしまう原因になります。

 

犬に「してほしい行動」を選んでもらう方法

 

たとえば「足元で座って待つ」行動を教えたい場合、最初から完璧な座り待ちを求める必要はありません。

まずは座らなくても、足元で一瞬でも待ってくれたら、すかさずかまってあげましょう。

このやり取りを繰り返すことで、待ってくれる時間が少しずつ延びていきます。

 

そして、そのうち偶然座ることが増えてきます。

そのタイミングでもしっかり反応を返してあげると、犬は「かまってほしいときは座って待つ」という行動を自然に選ぶようになります。

 

続けることで行動は定着する

 

大切なのは、「足元で待てるようになった=トレーニング終了」ではないこと。

日常生活の中で、このやり取り(インタラクション)が常に存在し続けることが、行動を定着させるカギです。

 

まとめ

 

  1. 望ましい行動を明確にする。
  2. 最初から完璧を求めず、その行動に近い動きが見られたらすぐ褒める。
  3. 望ましくない行動のほうが犬にとって「早く・大きなメリット」になりやすいことを理解し、焦らず継続する。

焦らず、一歩ずつ「犬が自ら選びたくなる行動」へと導いてあげましょう。