2026.08.28
頼るってそんなにダメなこと?⭐キャナップ犬のようちえん
犬のトレーニングでは、今でもフードやおやつなどの食べものを使うことに対して、否定的な意見を耳にすることがあります。
「食べものを使うと、食べものがないとできない子になる」
「食べものに頼っていると、飼い主さまとの関係が育たない」
そんな話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、本当に食べものに頼ることは、そんなにいけないことなのでしょうか?

大切なのは「その子にとって何が嬉しいか」
犬に繰り返してほしい行動があるなら、その行動のあとに犬にとっての「メリット」があることが大切です。
そして、何をメリットと感じるかは犬によって違います。
飼い主さまから「いいね!」と声をかけてもらうことが嬉しい子もいれば、撫でてもらうことや、一緒に遊ぶことが嬉しい子もいます。
もちろん、それらが十分なメリットになるのであれば、積極的に使えばいいと思います。
でも、その子にとって食べものがとっておきのメリットなのであれば、食べものも積極的に使えばいいのです。
大切なのは、「おやつを使うか、使わないか」ではありません。
「この子は何を嬉しいと感じるのだろう?」と考えることです。

「おやつを忘れたらどうするの?」を考える
例えば、お散歩中におやつを使って、飼い主さまの横を歩くことを褒めているとします。
すると、
「おやつを持っていくのを忘れたらどうするんですか?」
「おやつがなくても歩けるように練習した方がいいのでは?」
と言われることがあるかもしれません。
もちろん、それもひとつの考え方です。
でも、別の解決方法もあります。
「どうすれば、おやつを忘れずに持って出られるだろう?」と考えてみるのです。
例えば、
・お散歩から帰ったら、次のお散歩用のおやつをトリーツポーチに補充しておく
・トリーツポーチをリードやハーネスと一緒に置いておく
・玄関など、お散歩に出る時に必ず目に入る場所に置いておく
こんなふうに環境を整えることで、「忘れる」を減らすことができます。
犬に頑張ってもらうことだけが、トレーニングではありません。
人が工夫することで、犬がうまくできる環境を作ることも大切なトレーニングのひとつです。

頼れるものには、頼っていい
食べものを使えない競技会への出場など、明確な目的があるのであれば、食べものがない状況でもできるように練習する必要があるでしょう。
でも、一般的な家庭犬との暮らしで大切なのは、「おやつなしでできること」そのものではありません。
犬と飼い主さまが、毎日を心地よく幸せに過ごせること。
そのためにおやつが役立つのであれば、頼っていいのではないでしょうか。

私たち人間だって、スマートフォンの地図に頼ったり、予定を忘れないようにカレンダーに頼ったり、便利なものを使いながら生活しています。
頼ることが悪いのではなく、頼ることでお互いの生活がより良くなるのであれば、それは立派な工夫だと思います。
「おやつを使ってはいけない」と考えるより、
「うちの子にとってのメリットは何だろう?」
と考えてみる。
そして、それが食べものなのであれば、健康や一日の食事量にも配慮しながら、上手に活用していきましょう。
愛犬の「嬉しい!」に頼りながら、お互いの「できた!」が増えていく。
そんなトレーニングでいいのではないでしょうか。


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