2025.03.30
そのトレーニングは誰のため?何のため?⭐キャナップ犬のようちえん

「犬と一緒にいろいろな場所へ出かけて世界を広げたい」
「ドッグスポーツを楽しみたい」
「犬と遊んで、楽しい時間を過ごしたい」
「可愛い存在に癒されたい」
愛犬を迎えるとき、さまざまな夢を抱くものです。
そして、その夢を叶えるために、環境を整えたり、トレーニングをしたりするのは自然なことですよね。
犬のため?それとも自分のため?
ただ、そのときにぜひ考えてほしいのが、「今しようとしていることは、自分のためなのか?それとも犬のためなのか?」 という視点です。
例えば、トイレのしつけ。
部屋のあちこちでの失敗を防ぎたいと考えるなら、トイレシーツを敷き詰めたサークルの中だけで過ごさせるのが確実な方法でしょう。
しかし、それでは犬は常に狭い空間に閉じ込められ、動き回る自由や、サークルの外でしか得られない楽しい経験を奪われてしまいます。
また、飼い主さま自身も、犬とのふれあいが制限され、一緒に暮らしている意味がないと感じるかもしれません。
だからこそ、トイレを決められた場所でするトレーニング は、犬にとっても飼い主さまにとっても、心地よく暮らすために大切なものなのです。
犬が本当に楽しめることを選ぶ
では、ボールなどでの遊びの最中の「持ってきて」はどうでしょうか?
ボールを追いかけ、持ってくるのが楽しい犬にとっては、飼い主さまと遊ぶことで絆が深まり、良いインタラクションになります。
しかし、そもそもボールに興味がなかったり、ひとり遊びを好む犬に「持ってきて」を教え込むことは、人側の押し付けになってしまう可能性があります。
犬と飼い主、双方の幸せにつながる選択を
だからこそ、自分がしようとしていることを客観的に見つめ、犬にとっても飼い主さまにとっても幸せにつながるかを考えることが大切です。
トレーニングや遊びの選択が、犬の本来の個性や欲求を尊重したものになっているか?
それとも、飼い主さまの「こうしたい」という気持ちだけが優先されていないか?
動物福祉の視点(倫理観)を持ち、お互いがハッピーに暮らせる選択をしていきたいですね。