2025.06.12
苦手なことに慣らせることが幸せにつながる?⭐キャナップ犬のようちえん

「慣れさせれば、いつか幸せになれる」と信じて、嫌いなこと・怖いことにも“慣らす”トレーニングをしてしまうこと、ありませんか?
でも、その「慣らせる過程」が犬にとってつらいものだったとしたら……
本当にそれは、犬の幸せにつながっているのでしょうか?
吠えてしまう犬は“ゾンビ映画”の登場人物!?
たとえば、散歩中に他の人や犬に対して吠えてしまう犬の場合。
人から見ると「通りすがりの人」や「向こうから歩いてくる犬」かもしれませんが、犬にとっては、まるでゾンビ映画のような恐怖かもしれません。
ゾンビは、「何をしてくるか分からない存在」。
犬から見た街中も、それに似ています。
・突然、目が合う
・たまに近づいてくる
・いきなり話しかけてくる
・いつ何をされるかわからない
そんな状況の連続。犬にとっては、安心できる要素がほとんどありません。
「大丈夫」は、人の都合かもしれない
飼い主さんは、「平気だよ」「怖くないよ」と伝えているつもりでも、犬にとっては“無理やりその場に連れて行かれているだけ”と感じてしまっているかもしれません。
想像してみてください。
もし自分が犬の立場だったら——
怖くてたまらないのに、その場から逃げられないように行動を制限されて、「慣れて」と言われ続ける。
安全な場所もなく、ただその場に居させられる。
そんな相手を、好きでいられるでしょうか?
信頼されるのは、寄り添ってくれる人
それとも——
・無理をさせず、安全な室内で少しずつ見せてくれる
・怖いと思ったら、すぐに逃げられる距離感を保ってくれる
上記のような“やさしい方法”をとってくれる人の方が、信頼できそうではありませんか?
すべての犬が「慣れる」とは限らない
最初は怖くてもすぐに慣れる子もいれば、何度繰り返しても無理な子もいます。
大切なのは、「慣れさせること」そのものではなく、その子の気質や性格、行動の傾向をよく観察しながら、その子に合った方法で取り組むこと。
「怖いことにも慣らさないといけない」と思い込んでしまうと、知らず知らずのうちに、犬の心に深いダメージを与えてしまうこともあります。
犬は、人に多少嫌なことをされても、立ち直る力を持っています。
でも、その“リカバリー能力”に人が甘えすぎてはいけないと思います。
克服させるなら、手段を慎重に
もちろん、健康上の理由や、日常生活に大きな支障が出るような場合には、少しずつでも克服できたほうが良いこともあります。
ただし、その際も大切なのは、**どう慣れてもらうか**という視点。
・無理なく
・安全な環境で
・その子のペースに寄り添うこと
それが、本当の意味で犬の幸せにつながるトレーニングなのではないでしょうか。